2015年度

第13回口頭弁論期日

「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発原状回復訴訟デモ行進を行いました。

2015年7月21日 12:30~ あぶくま法律事務所

7月21日、36度を超す猛暑の中、福島だけでなく東京をはじめ各地から原告や支援の方の約250名にお集まりいただき、裁判所まで行進を行いました。
期日の写真は生業弁護団FaccebookにもUPしておりますので、是非ご覧下さい。

「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟の第13回口頭弁論期日が行われました。

2015年7月21日 13:00~17:00 福島地方裁判所

「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟の第13回目の期日(裁判の日)が行われました。
今回の期日では、前回原告側の専門家証人として、福島県沖の地震・津波についての知見と長期評価等について主尋問を行った都司嘉宣先生に対し、被告ら国及び東電からの反対尋問、裁判所からの補充尋問が行われました。 
 双方の主張と今後の裁判の進め方について、書面又は口頭で下記のようなやりとりがありました。

  • 原告は、準備書面で、「原状回復慰謝料とふるさと喪失慰謝料が異なること」を主張した。
  • 被告国は、準備書面で、舘野証言及びこれを踏まえた原告の主張に対し「福島第一原発の立地や非常用電源設備の津波に対する脆弱性を指摘する原告らの主張には理由がない」「スリーマイル島原発事故後の対策に関する証言を根拠に、わが国の対策の不十分さを指摘する原告らの主張に理由がない」「津波に関する確率論的安全評価の不備をいう証言の指摘は知見の進展を理解しないものである」と主張し、「国の規制権限について基本設計ないし基本的設計方針の安全性にかかわる事項を是正するために、電気事業法40条に基づく技術基準適合命令を発令できないことが不合理であるとは言えない」と主張した。
  • 原告は、被告国に対しIAEA報告書の要約版、被告東京電力に対し株主代表訴訟で提出した証拠書類の提出を求め、裁判所は被告らに対して提出を検討するよう述べた。
  • 裁判所は次回期日は中谷内一也証人の証人尋問(主尋問・反対尋問・補充尋問)を行なうこととした。
  • 裁判所は8月20日頃までに次々回期日以降の進行についてのイメージを記載した書面を示す旨述べた。

 今回は、前回行われた都司先生の主尋問に対する反対尋問、補充尋問が行われました。
 次回の裁判は、平成27年9月30日です。11時30分にあぶくま法律事務所前に集合して裁判所まで行進を行う予定です。なお、次回期日の中谷内先生に対する主尋問は11時00分からとなります。また、次回期日では文化センター小ホールにて、講演会企画第四弾の大友良英さん(NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の作曲家)の講演会等を予定しています。多くの方のご参加をお待ちしております。