2014年度

【原状回復&ふるさと】第8回口頭弁論期日

「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発原状回復訴訟デモ行進を行いました。

2014年9月16日 13:30~ あぶくま法律事務所

9月16日、ようやく夏の暑さも収まってきた中、約200名の原告にお集まりいただき、裁判所まで行進を行いました。
期日の写真は生業弁護団FaccebookにもUPしておりますので、是非ご覧下さい。

「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟の第8回口頭弁論期日が行われました。

2014年9月16日 15:00~17:00 福島地方裁判所

「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟の第8回目の期日(裁判の日)が行われました。
 冒頭に1人の原告の意見陳述(原告や弁護士が訴訟にあたって、被害や意見を述べること)を行いました。その後、今回提出した準備書面ついて弁護士2人、被害と検証について弁護士1人が意見陳述を行いました。陳述の内容については、添付のファイル又は第8回模擬法廷の動画を後程UPする予定ですので、ご覧下さい。なお、Ustream中継の録画もございます。
 双方の主張と今後の裁判の進め方について、書面又は口頭で下記のようなやりとりがありました。

  • 原告は、準備書面で、「被告国の第6準備書面に対する反論と非常用電源設備の独立性に関する主張」、原告らの被害について「多種多様な被害とその立証方法について」「「ふるさと喪失」の要件について」などを主張し、検証を含めた今後の立証計画を明らかにしました。
  • 国は、準備書面で、「国に予見可能性はなく、電力会社に対して技術基準に適合するよう命令を出すことはできないこと」などを主張しました。
  • 東電は、準備書面で、「裁判所の「釈明事項」及び原告らの求釈明事項に対する回答」「原告ら準備書面(被害総論4)に対する反論」を主張しました。
  • 原告が求めている検証について、国と東電は必要がないと述べました。
  • 原告は裁判所に対して、次回までに吉田調書等とこれに関連する準備書面を提出し、国と東京電力は原告の書面を見て対応をすることになりました。裁判所から国と東京電力に対し、吉田調書等の記録に関する求釈明を行いました。
  • 裁判所は、原告の本人尋問と検証は、原告の居住地の線量や不安感等が明らかになって行いたいと述べました。

 今回は、責任についての補充の主張を行う期日でしたが、前回から今回の期日までの間に吉田調書等が公開されたことを受け、責任についての主張を続行することになりました。
 次回の裁判は、平成26年11月18日の15時からとなります。弁護団は国と東京電力から提出された書面に対する反論を行うとともに、吉田調書等に基づいた追及を行う予定です。また、現在原告のみなさまにチェック方式の陳述書の作成と事故時の居住地の登記簿謄本の取得をお願いしています。原告の被害についての重要な証拠となりますので、提出を宜しくお願い致します。また、チェック方式の陳述書につきましては、各支部で記入会を行いますので、是非ご参加下さい。
 次回期日も、法廷傍聴・模擬法廷など、多くの方のご参加をお待ちしております。


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原告筑井誠意見陳述


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本人尋問と検証についての意見陳述


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国の準備書面6についての反論の意見陳述


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立浪防災計画手法調査と未開示の津波試算についての意見陳述