2016年度

第2陣提訴!

「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発原状回復訴訟は第2陣訴訟の提訴を行いました。

2016年12月12日 11:50~ 福島地方裁判所

12月12日、生業訴訟原告団は、第2陣提訴を行いました。
第2陣の原告の方は295名。第1陣とあわせて約4200名のさらに大きな原告団となりました。
提訴に際しては、この冬一番の寒さとなるなか、100名の方々が参加し、裁判所に向けて提訴行進を行いました。
今後、第1陣と第2陣の原告が1つの原告団として、勝利に向けて頑張っていきます!
写真は生業弁護団FaccebookにもUPしておりますので、是非ご覧下さい。

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○11:30 提訴前集会:あぶくま法律事務所前(福島市松木町7-17)
〇11:50 訴状の提出:福島地方裁判所
○13:00 記者会見:コラッセ福島5階研修室AB
〇14:00 報告集会:コラッセ福島5階研修室AB
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「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟・第二陣訴訟の提起にあたって(提訴声明)

 福島第一原発事故(以下「本件事故」といいます。)から5年9カ月が経過しました。
本日,私たちは,「『生業を返せ,地域を返せ!』福島原発訴訟・第二陣訴訟」(以下「第二陣訴訟」といいます。)を,福島地方裁判所に提起しました。
 本件事故から2年後の2013年3月11日に,第一陣訴訟を提起して以来,追加提訴を重ね,第一陣訴訟は原告3865人を擁するかつてない大規模訴訟となりました。第一陣訴訟の中では,本件事故を引き起こした国と東京電力の責任が明らかとなっています。また,本件事故の後,国や自治体からの避難指示があった地域だけでなく,それ以外の地域でも,避難をしたか否かにかかわらず,容易に回復できない深刻な被害が存在していることが明らかとなっており,第一陣訴訟は,来年3月に予定されている結審と来年内の判決に向けて,大詰めを迎えようとしています。
 第一陣訴訟で,国や東京電力は,「年間20ミリシーベルトを下回る被ばく量であれば,法的権利侵害はない」「原告が主張する損害のうち,不安や危惧にとどまるものは相当因果関係の認められる損害ではない」と主張し続けています。本件事故前には,「放射性物質が放出されるような事故は起きない」などとして安全神話を振りまいておきながら,いったん事故が起きれば,被害の回復にも十分でない賠償だけで被害者を切り捨てて,被害そのものをなかったことにしようとする姿勢が明らかです。
本件事故から5年9カ月が経過し,福島県以外では,原発事故に関する報道も少なくなっており,事故の「風化」が言われていますが,ふるさとを汚染された被害者の耐えがたい苦しみは,現在も継続しています。
 被害者の根本的要求は,何よりも,生まれ育ち生活してきたふるさとを,本件事故前に戻し,心安らかに生活できる地域を取り戻すことにあります。私たちは,第二陣訴訟においても,第一陣訴訟と同様,まず第一に,地域を汚染した放射性物質を,事故前の状態に戻すこと(原状回復)を求め,次に,原状回復がなされるまでの間の精神的な苦痛に対する慰謝料の支払を求めています。
 私たちは,第二陣訴訟においても,第一陣訴訟と連動し,本件事故を引き起こした東京電力だけでなく,国策として電力会社と一体となって原子力発電を推進し,必要な安全対策を怠ってきた国の責任を徹底的に追及していきます。
 今回の第二陣訴訟提起が,今後結審・判決を迎える第一陣訴訟の原告や支援者のみなさんへの励ましになることを期待しています。
 加えて,多くのみなさまが,第一陣訴訟だけでなく,第二陣訴訟に対しても,より一層のご支援をくださいますよう,心から訴えます。 

2016年12月12日

     「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団
   「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発事故被害弁護団


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第2陣訴訟訴状


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提訴声明