原告団・弁護団の活動

公正な判決を求める署名、オンライン署名にご協力ください

公正な判決を求めるオンライン署名にご協力お願いします!

最高裁に対する公正な判決を求める署名についてオンライン署名を開始しました。
https://chng.it/9GVxwQ2D4D
ぜひ署名&拡散のご協力をよろしくお願いいたします。

◇◇◇

福島原発事故の被害者が、国と東京電力を被告として、原発事故の責任を問い、被害救済を求めている3つの裁判が、最高裁判所第2小法廷に係属しています(「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟、原子力損害賠償群馬訴訟、福島第一原発事故損害賠償千葉訴訟)。

高等裁判所では、2つの裁判で国に責任があるとの判決が出され、1つの裁判では国には責任がないとされました。そうしたことから、最高裁では、原発事故の責任が、東京電力についてはもちろん、国にあるのかが大きな争点となっています。

原発事故前に、大地震が起き、それによる津波が福島第一原発の敷地内に襲来する危険性を予測しえたのか、予測しえたとして対策を採っていれば事故を回避することができたのかが判断のポイントとなります。国の責任を認めた判決は、いずれも事故前に予測できたとし、対策を採っていれば事故を回避できたと判断しています。

そして、事故前に予測できたどうかを評価するにあたっては、人々の生命や健康が、企業の経済活動の利益よりも優先されるという風に考えるかどうかが、判断の分かれ目となります。

最高裁で、国と東京電力に責任があると判断されると、以下のような可能性が出てきます。

①原告が救済されるだけではなく、原告になっていない被害者の方々にも、救済立法がなされるなどによって、救済策が広がる可能性が出てきます。

②国に原発事故についての責任があることが確定し、現在の原発に対する規制のありかたや原発政策の見直しにつながる可能性が出てきます。

私たちは、人々の生命や健康と企業の経済活動の利益が天秤にかけられることがあってはならないと考えています。そして、最高裁が私たちと同じような価値観に立つことを求めています。

そのため、最高裁に対して、公正な判決を求める署名を取り組むことにいたしました。以下が、要請文となります。また、応援メッセージもいただきましたので、要請文に続けて掲載しています。そちらもぜひご覧ください!

署名にご協力ください!!

署名の内容

福島第一原発事故の責任の究明と被害救済、原発事故の根絶に向け公正な判決を求める署名

最高裁判所 御中

人類史的な事故である東京電力福島第一原発事故による被害に基づき、貴裁判所に上告された下記事件は、国・東京電力の責任と被害者の救済のありかたが問われ、また私たちが原発事故にどのように向き合うのかを巡り、日本のみならず、世界からも注目されている裁判です。審理を担当されたみなさまのご努力に対し、心から敬意を表します。

この裁判は、全ての被害者の救済とともに、同様の過ちが繰り返されることがないことを切に願って行われました。

裁判の公正こそは、歴史の正しい指針だと信じます。貴裁判所が、司法に期待される役割を果たし、国民の負託に応える判断を示されることを切望します。


〔要請対象事件〕
・「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟
(原判決2020年9月30日、仙台高裁)
・原子力損害賠償群馬訴訟
(原判決2021年1月21日、東京高裁)
・福島第一原発事故損害賠償千葉訴訟
 (原判決2021年2月19日、東京高裁)