第13回期日 藻谷浩介さん講演会、原告団紙芝居とおしどりマコ&ケンさんの講演会
藻谷浩介さん講演会(連続講演会第3回目!)とおしどりマコ&ケンさん講演会、原告団紙芝居を行いました。
2015/7/21
「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発事故被害弁護団は、「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟(原状回復訴訟・ふるさと喪失訴訟)の第13回口頭弁論期日にあわせて、藻谷浩介さん講演会、原告団紙芝居、おしどりマコ&ケンさんの講演会を行いました。
会場は、文化センター小ホールで行いました。
また、今回の期日にも、元ラジオ福島アナウンサー大和田新さん、元NHKキャスターの掘潤さん、脚本家であり映画監督の井上淳一さん、かもがわ出版編集長の松竹伸幸さん、東京大学地震研究所教授の島崎邦彦さん、東京演劇アンサンブルの劇団員のみなさまをはじめ、「原発なくそう!九州玄界訴訟」の東島弁護士、原発事故被害救済千葉県弁護団の藤岡弁護士、福島原発告訴団の武藤類子さんをはじめ多くの方にお越し頂きました。今後も多くの方のご参加をお待ちしております。
1.藻谷浩介さん講演会を行いました。
『里山資本主義―日本経済は「安心の原理」で動く』を出版された藻谷浩介氏によるご講演がありました。身近な資源を活用する地域発のライフスタイルを提案する里山資本主義について、ご講演頂きました。会場では活発な質疑応答があり、みなさんの関心の高さがうかがえました。
藻谷浩介さんについて
藻谷浩介さんは日本総研調査部の主席研究員で、地域エコノミストをされています。「デフレの正体」や「里山資本主義」などの多くの著作を出版され、町作りの在り方を提言しています。
2.原告団紙芝居を行いました。
「浪江まち物語つたえ隊」のみなさんによる紙芝居の上演がありました。福島第一原発事故発生直後の放射能汚染という見えない恐怖の中で、苛酷な避難生活を強いられた体験等をつづった2作品でした。思いのこもった実直な語り口によって、紙芝居の世界に引き込まれ、事故直後の不安な気持ちが呼び戻されるような思いと余韻が深く心に残りました。
3.おしどりマコ&ケンさん講演会を行いました。
おしどりマコ、ケンさんによるご講演をいただきました。ご両人は、吉本興業に所属する芸人さんですが、理系出身のマコさんは、原発事故直後から東京電力の記者会見をウォッチし続け、今や同記者会見場で、最古参に入る原発ジャーナリストでもあります。原発事故がまだ収束せず、危険な状態が続いていることや、原発労働者の苛酷な労働環境について、軽妙な語り口でわかりやすく説明していただき、笑いの中にも厳しい現実を直視させられる思いがしました。
おしどりマコ&ケンさんについて
おしどりマコ&ケンさんは、吉本興業所属の夫婦漫才コンビです。福島第一原発事故後、精力的に政府・東電の記者会見や現地取材を行い、ウェブマガジンなどで発表されています。
4.今後のお知らせ
次回の9月30日は、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の作曲家である大友良英さんの講演会と、原告団企画を予定しています。
今後も連続講演会等を予定しておりますので、どなたさまでも是非ご参加ください。