原告団・弁護団の活動

第12回期日 白井聡さんの講演会と原告団小劇場

白井聡さん講演会(連続講演会第2回目!)と原告団小劇場を行いました。

2015/5/19

1.白井聡さん講演会、原告団小劇場を行いました。

 「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発事故被害弁護団は、「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟(原状回復訴訟・ふるさと喪失訴訟)の第12回口頭弁論期日にあわせて、白井聡さん講演会、原告団小劇場を行いました。
 会場は、福島市音楽堂で行いました。
 白井聡さんから、戦後とはなにか、日本における太平洋戦争での敗戦(終戦)を政府はどのように国民から隠してきたのか、今も続く敗戦状態によって東日本大震災で繰り返された構図などについてご後援頂き、敗戦状態という侮辱のなかに生きることを拒絶せよと檄を飛ばされました。
 会場も大賑わいで、大盛況でした。多くの方にお集まり頂きまして、ありがとうございました。

白井聡さんについて
白井聡さんは思想学者・政治学者で、京都精華大学の教員をされています。東日本大震災を起点に日本現代史を論じた「永続敗戦論-戦後日本の核心」などの多くの著書があります。

2.原告団小劇場について

 前回に引き続き、原告団企画として「原告団小劇場」を行ないました。原告団小劇場では、原告が原告(被害者)役、裁判官役、国・東電役を演じ、原告役が自らの被害を国・東電に訴えるというものです。4名の原告自ら被害を語り、これまでの弁護団の模擬裁判とは違った、生々しい訴えが心に響きました。国・東電役の名演技も含めて、会場では何度も笑いの渦が巻き起こりました。

 また、今回の期日にも、元ラジオ福島アナウンサー大和田新さん、元NHKキャスターの掘潤さん、東京演劇アンサンブルの劇団員のみなさまをはじめ、「原発なくそう!九州玄界訴訟」の東島弁護士、原発事故被害救済千葉県弁護団の藤岡弁護士、「原発と大津波 警告を葬った人々」の著者である添田孝史さん、かもがわ出版編集長の松竹伸幸さんなど、多くの方にお越し頂きました。今後も多くの方のご参加をお待ちしております。

3.今後のお知らせ

 次回の7月21日は、日本総研の調査部主席研究員であり、地域エコノミストである藻谷浩介さんの講演会と、原告団企画を予定しています。
 今後も連続講演会等を予定しておりますので、どなたさまでも是非ご参加ください。