第9回模擬法廷
第9回模擬法廷を行いました。
2014/11/18
1.第9回期日にあわせて第9回模擬法廷を行いました。
「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発事故被害弁護団は、「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟(原状回復訴訟・ふるさと喪失訴訟)の第9回口頭弁論期日にあわせて、模擬法廷を行いました。
会場は、前回に引き続き福島市音楽堂で行いました。多くの方にお集まり頂きまして、ありがとうございました。
2.模擬法廷の様子
音楽堂の壇上に、裁判官席、原告席、被告席を設置し、模擬法廷を行ないました。
開場までの間に「前回のあらすじ」のパワーポイントを流しました。今回の模擬法廷は、原告吉田洋一さんの意見陳述から始まりました。郡山に住み、福島第一原発事故後の線量が増加したことから妻と子どもが新潟に避難したけれどもご自身が滞在せざるを得なかったこと、郡山と新潟で家族が二重生活を強いられ、福島第一原発事故によって経済的にも家族関係も苦しめられ、妻と子どもが郡山に帰宅した今も家族の絆は元に戻らない国と東京電力の責任を訴えました。
今回は新しく開示された吉田調書等も含めて、国と東京電力の責任について総合的な主張を行っ期日でした。今回の模擬法廷でも、これまでの原告の主張をとりまぜながら(実際の法廷にはないサービス!)、国と東電の主張に対する反論を行いました。吉田調書によって、1991年に福島第一原発におきた重大な事故により電源が機能喪失したことをもとに、今回の福島第一原発事故でも津波によって電源喪失が発生しうることは十分予見できたという主張も行っています。
今回も意見陳述以外はだいたいアドリブとなっております。今回は実際の法廷とは異なる部分も多々ありましたが、法廷にはないパワーポイントを使用した説明やこれまでのおさらいなど、模擬法廷ならではの魅力も見どころの一つです。
多くの方に裁判の雰囲気を感じて頂ければ幸いです。次回も是非ご参加よろしくお願いします。
模擬法廷の写真は生業弁護団FaccebookにもUPされておりますので、是非ご覧下さい。
3.今後のお知らせ
裁判で証人尋問に入ることから、模擬法廷は今回で終了となります。次回1月20日では、市民文化センターにて「あいときぼうのまち」の上映会やトークライブ等を予定しています。どなたさまでも気兼ねなくお越し下さい。お待ちしております。
模擬法廷の様子はUSTREAMの録画をご覧下さい。