原告団・弁護団の活動

第2回模擬法廷

第2回模擬法廷を行いました。

2013/9/10

1.第二回期日にあわせて第二回模擬法廷を行いました。

 「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発事故被害弁護団は、「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟(原状回復訴訟)の第二口頭弁論期日にあわせて、模擬法廷を行いました。
 会場は、福島地方裁判所から歩いて15分ほどの、福島市音楽堂です。同日、第二次提訴も行い、原告数は、2000名近くとなりました。福島地方裁判所では一番大きな法廷でも傍聴可能な人数が少なく、原告の大多数の方が傍聴できないことから、第1回模擬法廷に引き続いて、弁護団では期日と同時進行で模擬法廷を行うことにしました。今回も200名あまりの方にお集まりいただき、傍聴の抽選に外れた原告を中心に音楽堂に移動しました。

2.模擬法廷の様子

 音楽堂の壇上に、裁判官席、原告席、被告席を設置し、模擬法廷を行ないました。
 実際の法廷では行われませんが、用語の説明や「前回のあらすじ」を取り混ぜ、模擬法廷はスタートしました。原告の提出した準備書面についても、原告代理人役の弁護士が、パワーポイントで要旨を映しながら読み上げました。
 今回も原告の方3人の意見陳述が行われ、原告の方がそれぞれ代役となり読み上げました。福祉施設を運営しており、避難したくとも障害者の受け入れ先が確保できないために入居者とともに止まり、原発事故のために病院が閉鎖され薬を手に入れることもできなくなったと訴える原告、事故当時高校2年生で、県外に避難したことから同級生たちと一緒に卒業式を迎えることができず、楽しいはずの高校3年生の時期を失ってしまったと訴える原告、原発事故のため避難を余儀なくされ、生業や生活、地域での暮らしを失い、避難先でも過酷な暮らしを強いられ命の危険すら感じたと訴える原告と意見陳述が続きました。陳述者も、会場でも涙がこぼれ、改めて原発事故の引き起こした自らが受けた被害と様々な被害を思いおこし、国や東京電力に責任を認めさせなければならないとの決意を新たにされました。
 実際の法廷では原告等の陳述が冒頭に行われたなどの違いはありますが、多くの方が裁判の雰囲気を感じて頂ければ幸いです。模擬法廷は第2回目ですが、これからもブラッシュアップしていきますので、よろしくお願いします。
 なお、前回に引き続き国代理人役・東電代理人役弁護士が大変好演しておりましたが、実際は大変素晴らしい弁護士さんですので、ご安心下さい。

3.今後のお知らせ

 多くの方に模擬法廷にお集まり頂き、誠にありがとうございました。弁護団では次回の第3回期日以降も模擬法廷を行なうことを予定しております。
 次回は11月12日、場所は同じ音楽堂を予定しています。原告の方も、支援者の方も、どなたさまでも気兼ねなくお越し下さい。お待ちしております。
(以下、模擬法廷の様子を順次アップロードいたします。なお、模擬法廷と実際の裁判の様子は異なる部分がありますので、ご了承下さい。)


1.前回のあらすじ~開廷


2.原告代理人久保木弁護士意見陳述
  (津波が予見できたこと)


 


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津波が予見できたこと

3.原告代理人渡辺弁護士意見陳述
  (被ばくの恐れのない生活を受ける権利)


4.原告代理人中野弁護士意見陳述
  (国が規制する権限を行使しなかったことの違法)


 


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国が規制する権限を行使しなかったことの違法

5.原告及び被告の主張


 


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東電・求釈明に対する回答

6.原告村松恵美子意見陳述


7.原告大橋沙月意見陳述


8.原告紺野重秋意見陳述


9.閉廷~出演者紹介