第4回模擬法廷
第4回模擬法廷を行いました。
2014/1/14
1.第4回期日にあわせて第4回模擬法廷を行いました。
「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発事故被害弁護団は、「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟(原状回復訴訟・ふるさと喪失訴訟)の第4回口頭弁論期日にあわせて、模擬法廷を行いました。
会場は、前回に引き続き福島市音楽堂で行いました。折からの寒い日で、報告集会が終了した頃には氷点下となっておりましたが、多くの方にお集まり頂きました。
2.模擬法廷の様子
音楽堂の壇上に、裁判官席、原告席、被告席を設置し、模擬法廷を行ないました。
会場までの間に「前回のあらすじ」のパワーポイントを流しました。原告提出準備書面のダイジェスト版を原告代理人役の弁護士が読み上げ、原告の方3人の意見陳述として原告の方がそれぞれ代役となり読み上げました。今回主張していることは全て福島第2原発設置許可取消訴訟時に主張したことであり、当時裁判所・国・東電が耳を傾けていれば今回の事故は起らなかったと叫ぶ原告、代々続く果樹農園が汚染され、母なる大地が汚された怒りを訴える原告、強制避難による過酷な避難、自分の家なのに国の許可がないと立ち入りもできないと嘆く原告と意見陳述が続きました。
過失を審理対象とすること、文書送付嘱託を求める場面では、今回も激しいアドリブが見られました。
実際の法廷とは異なる部分もありますが、模擬法廷同様実際の法廷でも過失が審理対象となると明言されたことは喜ばしい限りです。用語の説明など取り混ぜて行っておりますので、多くの方が裁判の雰囲気を感じて頂ければ幸いです。次回はより画像を増やしてわかりやすく工夫したいと思いますので、次回も是非ご参加よろしくお願いします。パワーポイントにて所々の誤植があり、また原告の方のお名前に誤字がありましたことをこの場で陳謝いたします。
3.今後のお知らせ
次回は3月25日、場所は同じ音楽堂を予定しています。原告の方も、支援者の方も、どなたさまでも気兼ねなくお越し下さい。お待ちしております。
(以下、模擬法廷の様子を順次アップロードいたします。なお、模擬法廷と実際の裁判の様子は異なる部分がありますので、ご了承下さい。)
1.開廷
2.原告代理人久保木弁護士意見陳述
(津波による全交流電源喪失の予見可能性)
3.原告代理人中野直樹弁護士意見陳述
(海水使用による原子炉施設冷却設備の安全性確保に関する規制権限不行使の違法)
(国の規制権限不行使の違法を基礎づける考慮要素の具体的内容)
4.原告代理人竹村和也弁護士意見陳述
(原賠法3条1項の解釈と過失の審理の必要性について)
5.過失についての審理
6.文書送付嘱託についてと、今後の裁判の進め方について
7.原告大内秀夫意見陳述
8.原告阿部哲也意見陳述
9.原告福田祐司意見陳述
10.閉廷と役者紹介
11.補足的な説明