第3回模擬法廷
第3回模擬法廷を行いました。
2013/11/12
1.第三回期日にあわせて第三回模擬法廷を行いました。
「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発事故被害弁護団は、「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟(原状回復訴訟・ふるさと喪失訴訟)の第三口頭弁論期日にあわせて、模擬法廷を行いました。
会場は、前回に引き続き福島市音楽堂で行いました。新浜公園からのデモ行進に引き続きの移動で、寒い中原告の方にお集まり頂きました。
2.模擬法廷の様子
音楽堂の壇上に、裁判官席、原告席、被告席を設置し、模擬法廷を行ないました。
会場までの間に「前回のあらすじ」のパワーポイントを流しました。模擬法廷では、原告の提出した準備書面のダイジェスト版を、原告代理人役の弁護士が読み上げました。
今回も原告の方3人の意見陳述が行われ、原告の方がそれぞれ代役となり読み上げました。風評被害で仕事が激減した上、孫達の甲状腺に嚢胞が見つかったと訴える原告、深い雪の降る米沢でこれまでと全く違う生活をせざるをえず、裁判所に40年前の取消訴訟のような誤りを繰り返して欲しくないと訴える原告、福島でラーメン店をはじめ福島を終の棲家と考えていたが強制避難により今も借り上げ住宅で暮らさざるを得ないと訴える原告と意見陳述が続きました。
今回は陳述者する原告役だけでなく弁護士も涙がこぼれ、改めて被害の大きさを感じ、二度と繰り返してはならないと心に誓いました。進行協議や文書送付嘱託を求める場面では、今回も激しいアドリブが見られました。
文書送付嘱託について、模擬法廷では認められませんでしたが、実際の法廷では認められるなどの嬉しい違いもありました。用語の説明など取り混ぜて行っておりますので、多くの方が裁判の雰囲気を感じて頂ければ幸いです。次回もよりブラッシュアップしていきますので、よろしくお願いします。
3.今後のお知らせ
多くの方に模擬法廷にお集まり頂き、誠にありがとうございました。弁護団では次回の第4回期日以降も模擬法廷を行なうことを予定しております。
次回は来年の1月14日、場所は同じ音楽堂を予定しています。原告の方も、支援者の方も、どなたさまでも気兼ねなくお越し下さい。お待ちしております。
(以下、模擬法廷の様子を順次アップロードいたします。なお、模擬法廷と実際の裁判の様子は異なる部分がありますので、ご了承下さい。)
1.開廷
2.原告代理人久保木弁護士意見陳述
(安全確保のために適切な設計基準事象・シビアアクシデント対策を行うべきであったこと)
3.原告代理人青龍弁護士意見陳述
(原発の安全確保を求める法律と乖離した実態)
4.原告代理人渡邉弁護士意見陳述
(原告らの被害の全体像と被害構造)
5.進行協議
6.文書送付嘱託の申立
7.福島支部原告意見陳述
8.原告武田徹意見陳述
9.原告高木光雄意見陳述
10.閉廷~出演者紹介